2016年10月03日

フレット磨きについて

最近フレットを磨きに来るお客様が増えています。
雨も続いたせいかフレットが曇がちになっています。
自分の楽器もつい最近2本磨きました。
委託品を磨いた時の写真があるので参考にしてください。
下の写真は磨く前の写真です。
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磨いた後の写真が下の写真です。
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フレットが錆びると弦がフレットに触れる事で弦も錆びてしまい、弦の寿命を著しく短くしてしまいます。
弦が錆びる事で更にフレットを錆びさせ、場合によってはブリッジなども錆びされる原因になってしまい、プレーにも支障が出てきます。
また、チョーキングやビブラートでフレットの減りを加速する事になります。
錆びさせない為には演奏後に弦とフレットをしっかり拭き取る事をお勧めします。拭き取る事によってフレットや弦の錆びを防ぎ、結果弦の交換時期を延ばす事ができます。
錆びてしまったフレットは金属磨きなどで磨けば弦の寿命を延ばす事も出きますのでお試しください。
当店でもフレット磨きも出来ますのでご相談ください。
自分も含め何人かのお客様は毎回演奏後にフレットを磨くのが習慣にする事が出来ずに数ヶ月に一度フレットを磨きにご来店いただいています。
ほんの少しの事ですが、見た目だけではなく楽器の演奏にも大きく影響をされています。
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2016年06月16日

マンドリンの改造

昨日、秋山浩徳さんからマンドリンの改造の依頼があり初めての作業でしたがやってみました。
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ハイポジションのフレットを抜いてフレットの溝まで削り取る作業です。
ハイポジションはフレットの間隔が狭いので抜くのが大変でしたがギター用の工具でなんとか抜くことが出来ました。
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その後トリマーを使って指板を削り取ります。
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トリマー作業の時にバインディングの接着部分が弱くなり剥がれたので補修をしてからペーパーとヤスリを使い指板面を整えました。
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最後に弦を張って出来上がりです。
秋元さんにもトリマー作業で楽器を固定して貰ったりお手伝いして頂きました。
写真ボケちゃいましたがこんな感じです。
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2014年05月07日

フレット交換

フレットの交換はフレットが減り過ぎてこれ以上フレットの擦り合わせが出来ない時やフレットの高さ以上にネックの反りが大きくなってしまい、しかもロッドの調整で反りが治らない時、部分的に反りが大きくある時などが一般的にフレット交換の時期ですが、
プレアビティー上交換が必要な場合もあります。高いフレットの方が弾き易く感じてる人などはフレットの擦り合わせでも全く問題の無いネックにする事が可能でも高い方が弾き易く感じる人はフレットがある程度の高さまで低くなって交換する方もいます。
それとは逆に低いフレットが好みの方はフレット交換の時に低いタイプのフレットに交換する人もいます。

作業はまずフレットを抜き指板を真っすぐな状態に修正します。
指板をナットの位置からブリッジ側の端まで真っすぐにする事が理想ですので、ナットは外して作業を行います。フレット摺り合わせと同じように弦を張った状態で指板が真っすぐになる事が理想です。
弦を張った状態で指板が真っすぐになっていれば、その後する擦り合わせ作業で新しいフレットを最小限削るだけで仕上げる事が出来るからです。
その為に作業を行う前に弦を張った状態で指板がどういう状態なのか把握する事がとても大事になってきます。
また、指板を真っすぐにするのと同時に指板のRも整える事がフレットを綺麗に打つのに大事な要素になります。

フレットは何種類かのタイプがあるので、弾き易さとサウンドの両方の事を考えて選ぶ事をお勧めいたします。
また、フレットが入っている溝がメーカーによって広かったり、狭かったりするので溝に合ったフレットを打つ事も必要です。(多少の誤差はフレットを加工して打ちます。)
フレットを打ったら、フレットサイドの加工をしてナットを取付けて弦を張り、そしてフレットの擦り合わせをして完成ですが、
当工房ではフレットを打った後や幾つかの作業の後に一定の期間作業をストップする事にしています。
新しいフレットを打った後にネックが反ったりする事が多いので幾つかの行程で時間をおく必要があると考えています。
また、余談ですがフレットを打った人で音が違うと感じています。
この辺は人それぞれですが、スタッフや同業者と話をすると同じような事を感じているが何人かいました。
理由はフレットを打つ時の力加減なのか、道具の違いなのか、
もしかしたら気のせいなのか、、、、、、

フレットの交換は沢山の作業工程があるので奥の深い作業です。
指板に塗装が乗っているモデルもありますので、今だに色々試行錯誤を繰り返しながら模索しています。
フレット交換だけの話でも朝になってしまう程の要素があるので、今回はこの辺にしておきます。

野平工房  フレット交換 ¥40.000〜(税抜き)
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2014年05月05日

ナットのトラブル

ナットは指板のヘッド側に端に付いている写真のパーツです。

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ナットには大きく3つのトラブルがあります。
弦の間隔が均等でない事、溝の深さが適正でない事、溝の幅が弦に合ってない事。
このどれかに不具合がある場合に調整や交換が必要になります。
ナットは消耗品ですので、楽器を使用していれば必ず交換の時期がきます。
ナットの状態が正常かどうかチェックをする時には必ずネックの状態が正常な状態にして確認します。
ネックが正常ではないとナット溝の深さが正常かどうか正確に確かめる事は出来ません。つまりネックの状態によって位置関係が変わってきます。その為にフレット摺り合わせをした時にもナットの調整も同時に必要な作業となります。
通常リペア工房ではフレット摺り合わせをした後にはナットの調整も同時に行います。

最初の弦の間隔の不具合ですが、こちらは交換しないと解決しません。
ただ、プレーに支障が無い程度でしたらそのまま使っていても大きな問題はないので、消耗した時に交換しても問題はないです。
弦の間隔も弦の頂点を均一にすると1弦より6弦の方が弦が太い為に1,2弦の隙間と5,6弦の隙間では5,6弦の方が狭い為に5,6弦の方が狭く見えてしまうし、その隙間を均一にすると5,6弦が頂点で比べた時に離れて見えてしまうので、そのどちらの比べ方の中間位で作業をしています。
この辺は各工房や作業者でバラツキはあると思います。

溝の深さは溝が深すぎると解放弦でビリ付きやひどい時には1フレットを押さえた時と同じ音程の音が出ます。
溝の深さが浅いと1フレットやその付近(ローポジション)の弦高が高く感じ押さえにくく、音程もシャープします。
深い時にはナットを交換しないと改善しません。
浅い時にはナット溝の調整で改善する事ができます。
また、当工房では弦高がローアクション(弦高が極端に低いセッティング)の時と通常の弦高の楽器ではナットの溝の深さ(高さ)を変えています。ローアクションの楽器はギリギリまでナットの深さも低くセッティングしています。

ナットの溝の幅が合っていない場合は
溝が弦より広いと溝の中で弦が動いてしまい解放弦でビリついた音がします。
こちらは溝の深さに調整する余裕が残っていれば調整で治りますが、そうでない場合は交換が必要です。
逆に溝が弦より狭い場合はチューニングが安定しません。
チョーキングすると直ぐにチューニングが狂ってしまう場合はナットの溝が狭い事が多いです。
お客さんでペグ交換が必要だと楽器を持って来てナット交換で解決する事が多く発生しています。こちらは少しきつい位でしたら調整で済む事もあります。
使用弦のゲージを変えてチューニングの安定感が変わった時はナットの調整をした方が良いと思います。

今回はロックナットやローラーナットに付いては触れていませんが、またの機会に取り上げてみようかと思います。

野平工房のナット交換工賃は税抜き¥6.000〜ナット溝調整は¥3.000です。(タイプによって金額が異なりますので、ご相談ください。)
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2014年05月04日

フレット摺り合わせとは 続編

前回のチョーキングの話ですが、もう一つの要素とは指板のRがモデルによって異なる事が要因です。
チョーキングする時例えば1弦をチョーキングすると弦は3弦の方向に持ち上げるのでフェンダーのビンテージタイプのようにRがきついモデルはRが緩いモデルより落差が大きい為(高低差)Rの頂点に近づけば近づく程弦がフレットに触れ易くなる為にチョーキング時の音詰まりが起こり易くなります。チョーキング時の音詰まりはRが緩いモデルの方が断然起こりにくいです。
その為に指板のRがきついモデルは弦高をある程度以上下げてしまうと音詰まりが起きてしまいます。(ネックの状態がどんなに真っすぐでもこの現象は起こります。)
もちろんRが緩いモデルでも限界を超えた時点で同じ事が起こりますが、Rがきつい楽器より限界値に余裕があります。

もう一つはどの状態でネックが真っすぐなのが理想か?
もちろん、弦を張って演奏する状態でネックが真っすぐなのが理想です。しかし弦を張ったまま作業をするのは不可能なので弦が張ってない状態で作業します。
弦を外した状態で作業するので、当然ネックの状態は弦を張った状態と異なるのでその状態で作業しても弦を張った時に真っすぐにはなりません。
そこでトラスロッドで真っすぐな状態に戻す訳ですがトラスロッドはネック全体に均一に効く訳ではなくネックの位置によって反り方が違うので、擦り合わせ作業でどんなに精度の高い作業をしてもトラスロッドをいじってしまうとその精度はとたんに落ちてしまいます。
擦り合わせ作業が終わって弦を張ったらトラスロッドをいじらなくても真っすぐな状態になっているのが理想です。
その為にどのように作業したらこの状態に出来るのか、そこが擦り合わせ作業をするのに重要な所だと思います。
各工房で作業方法や精度が違うのはこの辺の考え方や方法論などなど、沢山の作業工程の違いからだと思います。

次回はナットの事を書こうかなと思っています。

野平工房 フレット摺り合わせ料金は税抜き¥13.000 ローアクションは+¥5.000
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2014年05月03日

フレット摺り合わせとは

昨日は久々に日本武道館に行ってきました。
カルチャースクールの生徒さんからJohn Mayer Liveのお誘いがあったからです。
10年以上武道館に行ってなかったので、「こんなに、狭かったんだ〜それにこんなに古かったっけ?」なんて思う所は沢山ありました。
Liveの内容も思った以上でとても楽しんできました。
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Liveから帰る車内でこのブログの話もしたのですが、生徒さんから「そもそもフレット摺り合わせがどういう事をするのか、何で必要なのか知らない人も沢山居ると思いますよ」って言われてビックリはしたものの考えてみたら自分もどうやってフレット摺り合わせを知ったんだろうなんて考えたが思い出せなかった。
でも、確かに20代前半の頃はギターって修理する物って感覚はなかったと思う。

そしてフレット擦り合わせだけど、ネックが真っすぐな状態を保つ事が演奏上一番良い状態だって事はなんとなく分かってると思いますが、
実際は製作の時の精度とか木材で出来ている為の狂いが生じて真っすぐでなくなったり、波打ったりと色々状態が変わって行きます。
それを直すのがフレットの擦り合わせだけど、ネック全体を真っすぐにするのではなく、フレットの頂点を真っすぐにすれば、弦を押さえた時のビリつきや音詰まりなどが解決できます。チョーキングの時の音詰まりはもう一つ別の要素も加わるので、セッティングによってはフレット摺り合わせだけでは解決出来ない場合がありますが、、、、、
フレットを削って作業をするので、当然ナットの溝を調整する必要があります。
その後弦高の調整等々楽器全体の調整をする事がフレットの擦り合わせ作業です。

作業の詳しい内容は工房毎にかなり違ったやり方をしているようです。
この辺は企業秘密的な話が多いのですが楽器の弾き易さはこの擦り合わせの精度でかなり変わりますので、また取り上げてみたいと思います。

フレット摺り合わせをしたギターは音の詰まりやビビリがなくなり、フレットと弦の間隔も安定するので、スムーズなプレーがし易くなります。
但し、楽器個体の特性で弦の変振動がおきやすい楽器はネック以外の問題でビリつきが起きる事がありますので、フレット摺り合わせで改善するのはフレットの不揃いが原因の時だけです。

説明が下手で理解されたのが疑問ですが、、、、、


野平工房 フレット摺り合わせ料金は税抜き¥13.000 ローアクションは+¥5.000
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2012年03月27日

54年STRATOCASTER

54年製ストラトのアッセンブリー交換の修理が入りました。
しかもハードテールです。
ノブ類は現在のタイプと全然形が違います。


54ストラトパーツ
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2011年07月19日

スーパーローアクション お引き取り

以前にブログに書いたローアクションのお客さんが今日引き取りにいらっしゃいました。
作業は上手く行ったのですが、弦に不良が有ったために弦交換もしました。
お客さんは試奏をして大変満足していただき、その後も色々な話をしました。
特殊なスイッチをつけてる映像も見せて貰って、変なスイッチング奏法の動画にびっくりしました。(今後もしかしたらその改造をするかも、、、)
それから弦の張り方の話も、普段当たり前のようにやっている事でももっとブログに書いた方が良いよ〜ってアドバイスも頂いたり、楽しい時間を過ごさせていただきました。
ローアクション
posted by kaz at 18:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 修理

2011年06月11日

スーパーローアクション

今日イギリス人のお客さんがいらっしゃいました。
以前に一度ご来店いただいたお客さんなんですが、最初にご来店いただいた時にベースの弦高を可能な限り低くしたいとの事でしたので、
店頭のベースを1弦1mm、4弦で1.5mmのセッティングにしたベースを渡すともっと低くしたいとの事でしたので、
お客さんの持っているベースをみたいので、また来てくださいと伝えると今日自分のベースを持って来てくれました。
弦高を計ってみると、0.5mmから4弦で1mmでした。
その楽器の状態は音の出ないポジションが沢山あったのですが、プレースタイルは確認出来ました。タッピングとスラップを多用するスタイルでしたので、試しに店頭の楽器で同じセッティングにしてみるとこのセッティングで自分の楽器も弾きたいとのことでした。
来週からイギリスに帰るので、一ヶ月後に日本に帰って来たときまでに仕上げる事になりました。
今までやった仕事の中でこんなに低いセッティングは初めてです。
一ヶ月後にお客さんに満足して頂けるように頑張ります。
ここまで低いセッティングだと、プレースタイルはもちろんの事環境に変化でのネックの動きにもサウンドに影響を与えてしまうので、一般的にはお勧め出来ないセッティングですが、、、、

外国人のお客さんが増えて来ているので、英語の勉強をもっとしなければと感じています。
今の所、力ずくでなんとか伝わっているような?
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2010年03月01日

冬の電気系ノイズ

ジャックやポット、スイッチなどは楽器を使わなかったり、
使い過ぎてパーツの劣化からノイズが発生する事があります。
電気パーツの殆どは消耗パーツなので、ある程度の時期にきたらパーツ交換が必要になる場合がありますが、パーツを交換したばかりでもノイズが発生する事もあります。
パーツ不良の場合の他に冬は静電気がノイズを発生させる事があります。
特にセーターなど静電気が発生しやすい服装の時は静電気除去スプレーなどを振りかけるだけで解決した事がこの冬でも何人もいました。
冬の間はライブや録音前にはスプレーを一つ用意しておくと役に立つこともありますよ!
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